| ■ 象牙の起源
象牙の歴史は非常に古く、はっきりとしたことは分かっていませんが約4万年前と推測され、さらに美術工芸品として象牙が用いられたのは約3万年ほど前と考えられています。
歴史上明確なもとして古くは旧約聖書や仏典の中にも象牙細工や象牙師の記述が残されており、イギリス大英博物館には約3600年前、モーゼが活躍した時代の象牙を散りばめた2本の短刀や象牙作りの椅子が所蔵されている。
他にも歴史上の書物には「象牙が飾られたギリシア皇帝の屋蓋」や「イタリア・エルトリア王朝の象牙の王座」ローマ高官の象牙椅子」など象牙を高級品として珍重した記述が多くあることから、はるか昔から象牙は人々を魅了し続けてきたことが伺えます。
■ 象牙の日本伝来
日本では約1200年前、8世紀奈良時代に中国から渡った紅牙揆婁尺(こうげばちるしゃく)が正倉院御物として収蔵されています。その後、江戸時代に広まった三味線と共に象牙の撥(ばち)の需要が高まり、撥に装飾を施す人々が牙彫師のはじまりと思われます。
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象牙細工の始まり
象牙細工の始まりは江戸時代・享保年鑑(1716〜1735)に大坂の彫師、吉村周山が中国製の象牙細工を摸製したのが始まりといわれ、主に根付の象牙彫が行われていたようです。その後、根付と撥の普及と共に象牙細工は一つの産業として開花しました。
明治維新後は洋服の普及と共に根付の需要はなくなるが、1873年のウィーン万博への出品を機に日本の象牙工芸品は輸出貿易が急増加
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